チカグレロル+アスピリンの脳卒中再発予防に腎機能が影響
2022年11月15日
Annals of Internal Medicine
CYP2C19機能喪失型アレル保有の軽度脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)患者6378例を対象に、腎機能がチカグレロル+アスピリンとクロピドグレル+アスピリンの有効性および安全性に及ぼす影響を多施設無作為化プラセボ対照試験(CHANCE-2試験)の事後解析で検討。4050例が腎機能正常(eGFR 90mL/分/1.73m2以上)、2010例が軽度の腎機能低下(同60-89mL/分/1.73m2)、318例が中等度から重度の腎機能低下(同60mL/分/1.73m2未満)だった。 その結果、チカグレロル群とクロピドグレル群に見られた90日以内の脳卒中再発率の群間差は、腎機能正常群が-2.8%ポイント(クロピドグレル群に対するチカグレロル群のハザード比0.63、95%CI 0.49-0.81)、軽度の機能低下群が-0.2%ポイント(同0.98、0.69-1.39)、中等から重度の機能低下群が3.7%ポイント(同1.31、0.48-3.55)だった。中等度または重度の出血発生率に大きな差は見られなかった。...
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