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ICU患者の選択的消化管除菌で院内死亡は低下するか

2022年11月15日  Journal of the American Medical Association

豪州の19の集中治療室(ICU)で人工呼吸器を装着した成人患者を対象に、選択的消化管除菌(SDD)で院内死亡率が低下するかをクラスタークロスオーバー無作為化試験で検討。ICUを3カ月の間隔を挟んで交互に12カ月ずつSDD戦略ありと標準ケアに無作為化した。 その結果、主要評価項目に定めた90日以内の院内死亡率はSDD群が27.0%(2791例中753例)、標準ケア群が29.1%(3191例中928例)だった(平均差-1.7%、オッズ比0.91、95%CI 0.82-1.02、P=0.12)。副次評価項目8項目のうち6項目に有意差が見られなかった。抗菌薬耐性菌培養の新規陽性率はSDD群が23.1%、標準ケア群が34.6%(絶対差-11.0%)、血液培養新規陽性率は5.6%、8.1%(同-1.95%)、Clostridioides difficile新規感染率は0.5%、0.9%(同-0.24%)だった。...