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進行大腸がん、アスピリンの生存便益に肥満が影響

2022年11月16日  専門誌ピックアップ

転移性または治療抵抗性のIV期大腸がん(CRC)患者656例(女性42.7%、診断時年齢45歳未満20.6%、65歳以上16.3%)を対象に、CRC診断前の肥満および診断後のアスピリン使用が全生存率に及ぼす影響を横断研究で検討。対象患者を2010-18年に登録し、IV期の診断から死亡または最終経過観察(2020年7月)までで生存期間を評価した。 Cox比例ハザードモデルでの解析の結果、診断前10年間の肥満だった患者はBMIが正常な患者より死亡尤度が有意に高かった(ハザード比1.45、95%CI 1.11-1.91)。診断前のBMIが正常だった患者にのみ診断後のアスピリン使用による有意な生存便益が認められた(同0.59、0.39-0.90)。...