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2型糖尿病+TG高値、ペマフィブラートで心血管事象減らず

2022年11月16日  New England Journal of Medicine

トリグリセリド(TG)値200-499mg/dL、HDLコレステロール値40mg/dL以下、LDLコレステロール値100mg/dL以下の2型糖尿病患者1万497例(心血管疾患既往歴66.9%)を対象に、ペマフィブラートの心血管事象抑制効果を国際共同二重盲検無作為化試験で検討(PROMINENT試験)。主要評価項目は、非致命性心筋梗塞、虚血性脳卒中、冠動脈血行再建または心血管疾患による死亡の複合とした。追跡期間中央値は3.4年だった。 ペマフィブラートによる4カ月後の脂質値に対する効果は、プラセボとの比較でトリグリセリド値が-26.2%、極低比重リポ蛋白(VLDL)コレステロール値が-25.8%、レムナントコレステロール値が-25.6%、アポリポ蛋白C-III値が-27.6%、アポリポ蛋白B値が4.8%だった。プラセボに対するペマフィブラートの主要評価項目発生のハザード比は1.03(95%CI 0.91-1.15)だった。重篤な有害事象発生率に有意差はなかったが、ペマフィブラート群は有害腎事象および静脈血栓塞栓症の発生率が高く、非アルコール性脂肪性肝疾患の発生率が低かった。...