トランスフェリン飽和度20%未満または血清フェリチン値100μg/L未満の心不全(左室駆出率45%以下)患者1137例を対象に、デルイソマルトース第二鉄(静注鉄剤)の心血管事象抑制効果を無作為化非盲検評価項目盲検試験で検討(IRONMAN試験)。追跡期間中央値は2.7年だった。主要評価項目は心不全による再入院および心血管死とした。 その結果、主要評価項目は、静注鉄剤群で336件(100人年当たり22.4)、通常治療群で411件(100人年当たり27.5)発生した(率比0.82、95%CI 0.66-1.02、P=0.070)。事前に定めた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感度解析では、主要評価項目は静注鉄剤群で210件(100人年当たり22.3件)、通常治療群で280件(100人年当たり29.3件)発生した(同0.76、0.58-1.00、P=0.047)。静注鉄剤群は通常治療群より重篤な心有害事象の発生率が低かった(36% vs. 43%、差-7.00%、P=0.016)。...
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