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緑内障、線維柱帯切除術の成功にPAP重症度が影響

2022年11月17日  Ophthalmology

日本人の原発性開放隅角緑内障患者139例139眼を対象に、プロスタグランジン関連眼周囲症(PAP)重症度が線維柱帯切除術(LEC)に及ぼす影響を後ろ向き観察症例集積研究で検討。島根大学PAP分類(SU-PAP)で重症度を評価した。レーザー切糸(LSL)以外の外科的介入、20%未満の眼圧低下、術後眼圧15mmHg超(定義A)または12mmHg超(定義B)、術後眼圧6mmHg未満をLEC失敗と定義した。 その結果、術後12カ月時点の成功率は定義AのSU-PAPグレード0群が86%、1群が68%、2群が40%、3群が0%(ログランク検定によりP<0.0001)、定義Bではそれぞれ86%、61%、36%、0%だった(P<0.0001)。LSL以外の介入(Cochran-Armitage傾向検定によりP<0.0001)、20%未満の眼圧低下(P=0.010)、眼圧15mmHg超(P=0.016)または12mmHg超(P<0.0001)に治療失敗との関連が認められたが、眼圧6mmHg未満に関連は認められなかった(P=0.31)。定義Aではグレード0に比べ2(リスク比5.82、P=0.0043)およ...