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エンパグリフロジン、CKDの進行も抑制

2022年11月17日  New England Journal of Medicine

慢性腎臓病(CKD)に対するエンパグリフロジンの効果を検討(EMPA-KIDNEY試験)。尿中アルブミン-クレアチニン比200以上で推算糸球体濾過量(eGFR)が20mL/分/1.73m2以上45mL/分/1.73m2未満または45mL/分/1.73m2以上90mL/分/1.73m2未満のCKD患者6609例を対象とした。主要評価項目は、腎臓病進行または心血管死の複合とした。 その結果、追跡期間中央値2.0年での主要評価項目発生率はエンパグリフロジン群が13.1%、プラセボ群が16.9%だった(ハザード比0.72、95%CI 0.64-0.82、P<0.001)。糖尿病の有無やeGFRの範囲に基づくサブグループでの解析でも結果は同じだった。あらゆる原因による入院の発生率はエンパグリフロジン群の方がプラセボ群より低かったが(同0.86、0.78-0.95、P=0.003)、心不全による入院または心血管死の複合発生率(4.0% vs. 4.6%)および全死因死亡率(4.5% vs. 5.1%)に有意差は見られなかった。重篤な有害事象の発生率は同等だった。...