1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. レナリドミド、多発性骨髄腫のみで二次原発がんを誘発

レナリドミド、多発性骨髄腫のみで二次原発がんを誘発

2022年11月17日  専門誌ピックアップ

血液悪性腫瘍患者を対象とした無作為化比較試験38件(対象計1万4058例)のシステマティックレビューとメタ解析で、レナリドミドによる2次原発悪性腫瘍(SPM)発生リスクを検討した。 その結果、レナリドミド適応の悪性腫瘍全体でのSPMリスク比は1.16(95%CI 0.96-1.39)だった。適応症により異質性が認められ(P=0.020)、リスク比は多発性骨髄腫(MM)で1.42(同CI 1.09-1.84)、リンパ腫または慢性リンパ性白血病で0.90(同0.76-1.08)、骨髄異形成症候群で0.96(同0.23-3.97)だった。多発性骨髄腫でのレナリドミド使用で、移植の有無に関係なく固形および血液SPMが増加した。試験のバイアスリスクは、21件で低く、12件で不明、5件で高かった。...