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SGLT2阻害薬、糖尿病なくても腎臓病の進行抑制

2022年11月19日  Lancet

ナトリウム・グルコース共輸送体-2(SGLT2)阻害薬の腎および心血管への効果を大規模プラセボ対照試験の系統的レビューとメタ解析で検討。心不全患者、慢性腎臓病患者および心血管リスクの高い2型糖尿病の成人でSGLT2阻害薬の効果を検討した試験13件(糖尿病患者7万4804例と非糖尿病患者1万5605例の計9万409例)を解析対象とし、患者の糖尿病の有無で比較した。 その結果、プラセボに比較すると、SGLT2阻害薬の腎臓病進行リスクが37%低く(相対リスク0.63、95%CI 0.58-0.69)、急性腎障害リスクが23%低く(同0.77、0.70-0.84)、心血管死または心不全による入院リスクが23%低かった(同0.77、0.74-0.81)。糖尿病患者と糖尿病がない患者の相対リスクはほぼ同じだった。SGLT2阻害薬では心血管死リスクも低かったが(同0.86、0.81-0.92)、非心血管死リスクに有意な低下は見られず(同0.94、0.88-1.02)、糖尿病患者と糖尿病がない患者の死亡の相対リスクもほぼだった。...