自閉症の女性は精神疾患リスクが高い

スウェーデンで1985-97年に出生した男女133万5753例を対象に、自閉症患者に見られる精神疾患診断と精神科入院の性差をコホート研究で検討。16歳から24歳まで追跡し、自閉症がない男女と比較した。 その結果、自閉症の女性100例中77例、自閉症の男性100例中62例が精神疾患診断を受けていた。自閉症の男女の精神疾患併存に有意なリスク差が見られ、リスク差は自閉症がない参加者より自閉症の参加者の方が大きかった。自閉症の男女は自閉症のない同性より精神疾患診断のリスクが高かった（11種の精神疾患診断のハザード比：女性3.17-20.78、男性2.98-18.52）。入院率は自閉症の男性（100例中19例）よりも自閉症の女性（100例中32例）の方が有意に高かった。自閉症の男女は自閉症のない同性より入院リスクが高かった（11種の精神疾患による入院のハザード比：女性5.55-26.30、男性3.79-29.36）。...