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難治性心室細動、新たな除細動戦略が有効

2022年11月20日  New England Journal of Medicine

カナダの救急医療サービス6カ所で治療を受けた院外心停止患者および難治性心室細動(VF)患者を対象に、二重連続体外式除細動(DSED;2つの除細動器を連続で使用)およびベクトル変化(VC)除細動(パッドの位置を前と後ろに切り替える)の効果をクラスター無作為化試験で検討(DOSE VF試験)。新型コロナウイルス流行のためデータ安全性モニタリング委員会が試験中止を勧告するまでに組み入れた患者405例を解析対象とした。 その結果、主要評価項目の生存退院率は、標準的除細動群が13.3%だったのに対し、DSED群が30.4%(標準的除細動群に対する相対リスク2.21、95%CI 1.33-3.67)、VC群が21.7%(同1.71、1.01-2.88)だった。DSED群は標準的除細動群より修正Rankin尺度スコア2以下の達成率が高かったが(同2.21、1.26-3.88)、VC群にはその関連は認められなかった(同1.48、0.81-2.71)。...