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小児IBDの寛解導入にベドリズマブが安全で有効

2022年11月21日  専門誌ピックアップ

炎症性腸疾患(IBD)の小児142例(クローン病65例、潰瘍性大腸炎68例、未分類のIBD9例、平均年齢13.6歳)を対象に、寛解導入に用いるベドリズマブの安全性、有効性および投与量を前向きコホート研究で検討(VEDOKIDS試験)。計画した3年追跡調査の初回解析として14週後の転帰が報告された。 その結果、14週後に未分類IBDを含む潰瘍性大腸炎の42%、クローン病の32%がステロイドおよび完全経腸栄養療法を要さず寛解を得た。体重30kg未満例では、ステロイドおよび完全経腸栄養療法不要の寛解との関連を示す至適投与濃度は14週時点で7μg/mLだった(曲線下面積0.69、95%CI 0.41-0.98)。23%に有害事象が確認され、頭痛(4%)、筋痛症(3%)および発熱(2%)の頻度が特に高かった。有害事象の重症度は低く、有害事象による投与中止はわずか2例(1%)だった。...