米ユタ州の人口データベースから抽出した45歳以下でI-III期乳がんの診断を受けた患者2970例を対象に、出産後の乳がん(postpartum breast cancer:PPBC)の転帰をコホート研究で検討。患者を出産から診断までの期間により5年未満、5年以上10年未満、10年以上に分類した。主要評価項目は、無遠隔転移生存および乳がん特異的死亡とした。 その結果、未産婦との比較で、出産後5年未満の乳がん診断で転移(ハザード比1.5、95%CI 1.2-2.0)および乳がん特異的死亡(同1.5、1.1-2.1)のリスクが1.5倍上昇した。転帰が良好だと考えられている乳がん[例:I期またはII期でエストロゲン受容体(ER)陽性など]で、産後の診断が転移および死亡のリスク上昇と関連示す主要な特徴だった(例:出産後5年未満で診断を受けたER陽性がん患者の未産婦に対する年齢調整後ハザード比:転移1.5、95%CI 1.1-2.1、P=0.01、死亡1.5、95%CI 1.0-2.1、P=0.04)。...
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