TKAの脛骨回旋基準軸、Mayo法とInsallラインが適切
2022年11月22日
The Journal of Bone & Joint Surgery
Stryker Orthopaedic Modeling and Analyticsデータベースから抽出した脛骨全体のCTスキャン1351件を用いて、人工膝関節全置換術(TKA)で最適な脛骨コンポーネント回旋基準軸を検討。Berger法を参照とし、ガイドラインに基づき構築した数種の基準軸を評価した。 その結果、Berger法と比較して、Mayo法(脛骨結節内側中央3分の1と脛骨の幾何学的中心を結ぶ線)およびInsallライン(後十字靱帯付着部と脛骨結節内側中央3分の1の交点を結ぶ線)は変動性が低く(7.8±1.0度および5.1±2.2度)、内旋誤差の可能性が低かった(0.7%および1.8%)。臨床的に有意な性差は見られなかった(いずれも0.7度未満)。アジア人は白人よりも脛骨の内転が大きい点を除いて、人種差は見られなかった(脛骨前縁の位置の平均差:アジア人で内転+4.5度、P<0.001)。...
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