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急性心不全、退院後の治療強化で再入院減

2022年11月23日  Lancet

急性心不全で入院し、診療ガイドライン(GL)に基づく十分な用量の薬物療法を受けていない患者を対象に、処方薬漸増の有効性および安全性を多国籍非盲検無作為化並行群間試験で検討(STRONG-HF試験)。参加者を強化治療(退院後2週間以内に推奨用量の100%まで漸増、2カ月間に4回の経過観察)に542例、通常治療に536例を割り付けた。群間差が予測以上に大きかったため、データ安全性モニタリング委員会の勧告により試験は早期に中止された。 その結果、180日目までに強化治療群506例中74例(down-weightedで調整後のカプランマイヤー推定値15.2%)および通常治療群502例中109例(23.3%)に心不全による再入院または全死因死亡が発生した(調整後リスク差8.1%、P=0.0021、リスク比0.66、95%CI 0.50-0.86)。強化治療群の方が90日時点の有害事象(AE)発生率が高かったが(41% vs. 29%)、重篤なAE(16% vs. 17%)および致命的AE(5% vs. 6%)の発生率はほぼ同じだった。...