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再発/難治性AMLにベネトクラクス+idasanutlinが有望

2022年11月23日  専門誌ピックアップ

細胞毒性化学療法に不適応の再発/難治性急性骨髄性白血病(AML)患者を対象に、BCL-2阻害薬ベネトクラクスとMDM2阻害薬idasanutlinの併用を検討する非無作為化非盲検第Ib相試験を実施。患者50例で用量を漸増し、その後6例で投与スケジュールが至適化された。 その結果、患者の40%以上に見られた有害事象は下痢(87.3%)、悪心(74.5%)、嘔吐(52.7%)、低カリウム血症(50.9%)、発熱性好中球減少症(45.5%)だった。全用量での用量漸増中の複合的完全寛解(CRc:完全寛解および血球数回復または血小板数回復が不完全な完全寛解)達成率は26.0%、形態学的無白血病状態(MLFS)は14.3%で、第II相推奨用量候補の2用量(ベネトクラクス600mg+idasanutlin 150mgまたは200mg)では34.3%、14.3%だった。治療前にIDH1/2変異またはRUNX1変異があるとCRc達成率が上昇した(50.0%、45.0%)。TP53変異保有者でのCRc達成率は20.0%で、IDHおよびRIMX1に変異がある患者に効果が認められた。...