フィンランドで1960-80年に出生した男女140万8951人を対象に、うつ病と実子を持つ可能性、実子の数および第一子を持った年齢との関連をコホート研究で検討した。 その結果、セカンダリケアを受けたうつ病の男女ともに実子を持つ可能性が低く(オッズ比:男性0.66、95%CI 0.64-0.67、女性0.84、0.82-0.85)、実子の数も少なかった(発生率比:男性0.86、95%CI 0.86-0.87、女性0.96、0.96-0.96)。うつ病があると第1子を持つ年齢がわずかに低くなった(男性33.1 vs. 34.0歳、P<0.001、女性31.3 vs. 32.1歳、P<0.001)。うつ病の早期発症で実子を持つ可能性が低下し、実子の数が少なかった。中学歴ないし高学歴の男女では、うつ病と実子を持つ可能性が低下し実子数が減少したが、低学歴の男性にはこの関連はなかった。低学歴の女性では、うつ病で実子を持つ可能性が上昇し、実子数が増加した。...
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