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サル痘、発症前の伝播が多い

2022年11月24日  British Medical Journal

英国で、2022年5月6日から8月1日までの期間にPCR検査でサル痘ウイルス感染が確認された患者2746例を対象に、サル痘の伝播動態を接触追跡研究で検討。2つのベイズ流時間遅延モデル[区間打ち切り補正(ICC)と区間打ち切り右側切り捨て補正(ICRTC)]を用いたサル痘感染の潜伏期間と発症間隔を指標として、症例と接触者のペアおよび曝露した可能性のある日のデータを結び付けて分析した。 参加者の平均年齢は37.8歳で、95%がゲイ、バイセクシャルなど男性と性行為をする男性だった。平均潜伏期間はICCモデルでは7.6日、ICRTCモデルでは7.8日と推定された。平均発症間隔は、ICCモデルでは8.0日、ICRTCモデルでは9.5日と推定された。いずれのモデルでも平均発症間隔が潜伏期間より長かったが、短い発症間隔の方が短い潜伏期間より多く見られ、発症間隔の25パーセンタイル値と中央値が潜伏期間より短かった。13例中10例で発症前の伝播が記録されていた。...