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日常診療データ用いて高齢者の転倒予測ツール開発

2022年11月25日  British Medical Journal

英Clinical Practice Research Datalink(CRPD)の電子カルテデータを用いて、降圧治療の適応がある患者の転倒による入院または死亡のリスクを特定するための臨床予測モデルを開発し、外部検証した。血圧測定値130-179mmHgを1回以上記録した40歳以上の患者を対象とした。初回の重大な転倒を評価項目とし、指標とする日(コホート登録後12カ月時点)から10年以内の転倒による入院または死亡と定義した。 モデル開発にCPRD GOLDの177万2600例(重大な転倒6万2691件)および外部検証にCPRD Aurumの380万5366例(同20万6956件)を用いた。最終的なモデルには、年齢、性別、民族、飲酒習慣、社会的剥奪度の高い地域居住、転倒歴、多発性硬化症および薬剤処方歴(降圧薬、抗うつ薬、睡眠薬、抗不安薬)など24項目の予測因子を用いた。外部検証で、再較正モデルは良好な識別性を示し、5年時点と10年時点の統合C統計量はそれぞれ0.833(95%CI 0.831-0.835)と0.843(同0.841-0.844)だった。...