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パーキンソン病の便秘に新規経口薬が有効

2022年11月25日  Annals of Internal Medicine

便秘があるパーキンソン病(PD)外来患者150例を対象に、経口α-シヌクレイン(αS)異常凝集を阻害する経口薬ENT-01の安全性および有効性をプラセボ対照無作為化第IIb相試験で検討。患者にENT-01またはプラセボを最長25日間投与した。主要評価項目は、1週当たりの完全自発排便(CSBM)回数とした。 その結果、1週間当たりのCSBMは、ENT-01群が0.7から3.2、プラセボ群が0.7から1.2に改善した(P<0.001)。このほか、自発排便(P=0.002)、便の硬さ(P<0.001)、スムーズな排便(P=0.006)、緩下薬使用(P=0.041)が改善した。 ENT-01の忍容性は良好で、死亡や薬剤に起因する重篤な有害事象は認められなかった。有害事象のほとんどが悪心(ENT-01群34.4% vs. プラセボ群5.3%、P<0.001)および下痢(19.4% vs. 5.3%、P=0.016)などの消化管症状だった。...