HPV DNA検出にOPSCC診断時のリンパ節転移との関連
根治的治療を試みたヒトパピローマウイルス(HPV)陽性口腔咽頭扁平上皮がん(OPSCC)患者110例(平均年齢62.2歳、男性87%、白人95%)を対象に、循環腫瘍組織修飾ウイルス由来(tumor tissue-modified viral:TTMV)HPV DNAに関連を示す臨床病理学的因子を横断研究で検討した。 その結果、循環TTMV HPV DNA検出率は89%、スコア中央値は315断片/mLだった。検出率はHPV16型が88%と最も高かった。TTMV HPV DNA検出に臨床N病期と最も強い関連が見られ、検出率はステージN0群が36%、N1-3群が95%だった(差59%)。TTMV HPV DNAが検出されなかった12例中7例(58%)がステージN0だった。臨床リンパ節病期、最大リンパ節の直径、リンパ節の最大標準化取込値が高くなるほどTTMV HPV DNA保有率およびスコアが増加した。多変量解析で、臨床的リンパ節病期および最大標準化取込値ともにTTMV HPV DNAスコアとの強い関連が認められた。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。