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大腸がん手術、術前の経口抗菌薬でSSI減少

2022年11月25日  British Medical Journal

フランスで待機的大腸手術を施行する大腸がん成人患者926例(平均63歳、男性60%)を対象に、抗菌薬経口投与による術後の手術部位感染(SSI)減少効果を多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討(COMBINE試験)。対象患者に抗菌薬の静脈内投与に加えて、手術の12時間前にornidazole 1gまたはプラセボを経口投与した。主要評価項目は、術後30日以内に手術部位感染が生じた患者の割合とした。 その結果、術後30日以内に予防投与群の13%、プラセボ群の22%に手術部位感染が生じた(絶対差-8.6%、95%CI -13.5%--3.8%、相対リスク0.60、95%CI 0.45-0.80)。経口予防投与群の4.8%、プラセボ群の8.0%(絶対差-3.2%、95%CI -6.4%--0.1%)に深部感染が発生し、経口予防投与群の5.0%、プラセボ群の8.4%(同-3.4%、-6.7%--0.2%)に臓器・体腔感染が発生した。経口予防投与群の9.1%、プラセボ群の13.6%に重大な術後合併症が発現した(同-4.5%、-8.6%--0.5%)。...