乳がん治療のホットフラッシュに非ホルモン経口薬が有望

乳がん手術後に経口内分泌療法を実施中で血管運動神経症状がある女性131例を対象に、新規非ホルモン性経口治療薬Q-122の有効性と安全性を第II相多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照概念実証試験で検討。参加者をQ-122（100mg）群とプラセボ群に割り付け、28日間にわたり1日2回経口投与した。主要評価項目は、試験開始前から投与28日目までの中等度および重度のほてりと寝汗の血管運動症状重症度スコア（msVMS-SS）の平均変化率のQ-122とプラセボの差とした。 その結果、msVMS-SSの平均変化率は、Q-122の方がプラセボよりも有意に大きかった（最小二乗平均：Q-122 -39％、95％CI -46- -31 vs. プラセボ－26％、95％CI -33- -18、P=0.018）。薬剤使用下で発現した有害事象はおおむね軽度ないし中等度で、両群で同程度だった（治療に起因する事象：Q-122群17％ vs. プラセボ群14％）。Q-122群には重篤な有害事象の発現が認められず、プラセボ群では2例（3％）に発生した。...