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ISCHEMIA試験、5.7年の追跡で全死因死亡には差なし

2022年11月26日  専門誌ピックアップ

中等度以上の虚血がある慢性冠動脈疾患患者で早期の侵襲的治療と保存的治療を比較したISCHEMIA試験の参加者の死亡率を追跡調査で検討。ISCHEMIA試験では、参加者を侵襲的治療(INV)群と保存的治療(CON)群に無作為化した。今回、2021年12月までに得られたデータについて全死因死亡、心血管死亡および非心血管死を解析した中間報告が公表された。 ISCHEMIA試験の参加者は5179例(年齢中央値65歳、女性23%、糖尿病42%、EF中央値0.60)だった。中央値5.7年の追跡期間中、557例が死亡し(心血管死亡343例、非心血管死亡192例、分類不能の死亡22例)、そのうち268例は延長追跡期間中に死亡した。全死因死亡には群間差がなかったが(7年死亡率:INV群12.7% vs. CON群13.4%、調整ハザード比1.00、95%CI 0.85-1.18)、INV群はCNV群より心血管死亡の7年死亡率が低く(6.4% vs. 8.6%、調整ハザード比0.78、95%CI 0.63-0.96)、非心血管死亡の7年死亡率が高かった(5.6% vs. 4.4%、同1.44、1.08-1...