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低用量アスピリンで健康高齢者の骨折リスク低下せず

2022年11月26日  JAMA Internal Medicine

健康な高齢男女を対象に、1日1回の低用量アスピリン(100mg)投与で骨折や重大な転倒のリスクが低下するかを二重盲検無作為化プラセボ対照試験(ASPREE試験)のサブスタディで検討。ASPREE試験では地域に居住する70歳以上の健康な対象者を介入群(腸溶性低用量アスピリン100mgを1日1回経口投与)と対照群(プラセボ投与)に割り付けた。このサブスタディの主要評価項目は、あらゆる骨折の発生とした。 介入群8322例と対照群8381例をサブスタディの解析対象とした(平均年齢74歳、女性55.0%)。中央値4.6年の追跡期間中に骨折2865件と重大な(受診に至る)転倒1688件が発生した。初回骨折のリスクに群間差はなかったが(ハザード比0.97、95%CI 0.87-1.06、P=0.50)、アスピリンで重大な転倒のリスク上昇が認められた(発生率比1.17、95%CI 1.03-1.33、P=0.01)。...