大腸がんに対して初回腹腔鏡下手術を施行する患者248例(平均年齢60.2歳、男性61.7%)を対象に、術後早期回復(ERAS)プログラム適用下で、電気鍼(EA)の術後イレウス(POI)期間短縮効果を多施設共同シャム対照無作為化試験で評価。術後にEAまたはシャム電気鍼(SA)を4回実施した。主要評価項目は、初回排便までの時間とした。 その結果、初回排便までの時間中央値は、EA群が76.4時間、SA群が90.0時間だった(平均差-8.76、95%CI -15.80--1.73、P=0.003)。EA群はSA群に比べて、初回放屁(中央値44.3時間 vs. 58.9時間、P<0.001)、半流動食許容(105.8時間 vs. 116.5時間、P=0.01)、固形食許容(181.8時間 vs. 190.3時間、P=0.01)までの時間が有意に短縮した。EA群125例中13例(10%)、SA群123例中25例(20%)にPOIの遷延が見られた(リスク比0.51、95%CI 0.27-0.95、P=0.03)。重度の有害事象は認められなかった。...
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