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足関節OA、関節置換と関節固定の転帰はほぼ同じ

2022年11月29日  Annals of Internal Medicine

手術適応の末期変形性足関節症患者(50-85歳)281例を対象に、代表的な外科治療法である人工足関節全置換術(TAR)と足関節固定術(AF)の効果を多施設共同並行群間非盲検無作為化試験で比較。主要評価項目は、試験前から手術52週後までのManchester-Oxford Foot Questionnaireのwalking/standing(MOXFQ-W/S)スコア変化量とした。 その結果、両群ともに52週時点のMOXFQ-W/S平均スコアに改善が見られた。試験前からのMOXFQ-W/Sスコア変化量の調整後の差は-5.6(95%CI -12.5-1.4)で、TAR群の方がAF群より改善が大きかったが、臨床的または統計学的な有意差は認められなかった。有害事象の発生率は両群で同程度だった(109例 vs. 104例)が、創傷治癒障害はTAR群の方が多く、血栓塞栓性事象および偽関節(7%)はAF群の方が多かった。事後解析では、固定式ベアリング使用TARの方がAFよりも優れていることが示された(調整後差-11.1、同-19.3--2.9)。...