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精神神経疾患あるとコロナ重症化リスク上昇

2022年11月29日  JAMA Psychiatry

英国で、神経精神疾患の診断や治療歴の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染および他の重症急性呼吸器感染症(SARI)重症化との関連をコホート研究で検討した。COVID-19流行前(2015-20年、成人1113万4789例、年齢中央値42歳、SARI症例2.0%、女性50.7%)とCOVID-19流行期(2020-21年、成人838万8956例、年齢中央値48歳、COVID-19重症例0.7%、男性50.2%)の縦断コホートデータを解析した。 その結果、認知症を除く神経精神疾患の診断や治療歴があると、SARIによる重症転帰の可能性が高くなり(ハザード比:不安の診断1.16、99%CI 1.13-1.18、精神障害の診断と治療2.56、2.40-2.72)と、COVID-19による重症転帰の可能性が高くなった(ハザード比:不安の診断1.16、99%CI 1.12-1.20、精神障害の治療2.37、99%CI 2.20-2.55)。認知症による重症転帰の影響推定値は、COVID-19(ハザード比2.85、99%CI 2.71-3.00)の方がSARI(同2.13、2.07-2.1...