コロナ治療、ソトロビマブとモルヌピラビルを比較

英イングランドで、重症化リスクの高い新型コロナウイルス感染症（COVID-19）入院患者に用いる中和抗体薬ソトロビマブと抗ウイルス薬モルヌピラビルの重症化予防に対する有効性を観察コホート研究で比較した。 2021年12月16日から2022年2月10日までに、3331例がソトロビマブ、2689例がモルヌピラビルの投与を受けた（平均52歳、女性59％、白人89％、COVID-19ワクチン3回以上接種88％））。地域で層別化したCox比例ハザードモデルから、多数の変数で調製後、ソトロビマブ治療の重症化リスクがモルヌピラビル治療より大幅に低いことが示された（ハザード比0.54、95％CI 0.33-0.88、P＝0.01）。傾向スコア重み付けCoxモデル（同0.50、0.31-0.81、P＝0.005）やワクチン初回接種完了者に限定した解析（同0.53、0.31-0.90、P=0.02）でもほぼ同じ結果が得られた。...