1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊産婦の死亡率、欧州高所得国間でも大きなばらつき

妊産婦の死亡率、欧州高所得国間でも大きなばらつき

2022年12月1日  British Medical Journal

妊産婦死亡の強化サーベイランスを実施している欧州8カ国の妊産婦死亡率を比較。デンマーク29万7835例、フィンランド30万1169例、フランス243万5583例、イタリア128万1986例、オランダ85万6572例、ノルウェー29万2315例、スロバキア28万3930例、英国226万1090例の出生を対象とした。 妊娠終了後42日以内の妊産婦死亡率(出生10万対)は、ノルウェーの2.7、デンマークの3.4から英国の9.6、スロバキアの10.9まで、4倍の開きがあった。年齢別に見ると、20-29歳と比較すると最低年齢層と最高年齢層が高かった(統合相対リスク:20歳未満2.17、35-39歳2.10、40歳以上3.95)。ノルウェー以外の国では、外国で生まれた女性および少数民族の女性の妊産婦死亡率が50%以上高かった。 心血管疾患と自殺が妊産婦の主な死因だった。英国およびオランダでは静脈血栓塞栓症、オランダでは高血圧性疾患、フランスでは羊水塞栓症、イタリアでは出血、スロバキアでは脳卒中も主な死因だった。...