乳がんホルモン療法の関節痛、鍼治療で緩和

米国11施設の早期乳がん女性を対象に、鍼治療によるアロマターゼ阻害薬（AI）関連関節痛の緩和効果を無作為化比較試験で検討。簡易疼痛調査票のworst pain（BPI-WP）スコア（範囲0-10）が3以上の患者を鍼治療（TA）群、シャム鍼治療（SA）群、待機リスト対照（WC）群に割り付けた。主要評価項目は、52週時点の試験群別のBPI-WPスコアとした。 その結果、適格患者226例（平均60.7歳、白人87.7％、試験開始前の平均BPI-WPスコア6.7）のうち191例が試験を完遂した。TA群の52週時点の平均BPI-WPスコアは、SA群より1.08低く（P＝0.01）、WC群より0.99低かった（P＝0.03）。このほか、TA群の52週時点のBPI pain interferenceスコアがSA群より有意に低かった（差0.58、95％CI 0.00-1.16、P＝0.05）。...