PM2.5曝露で認知症リスク上昇

大気汚染と認知症発症リスクの関連を系統的レビューおよびメタ解析で検討。PubMed、MDELINEなどから抽出した、40歳を超える成人を対象とする住民対象コホート研究の20件を系統的レビューの対象、17件をメタ解析の対象とした（対象者総数9139万1296人）。認知症診断の発生率は6％だった。 その結果、微小粒子状物質（PM2.5）曝露量の1μg/m3増加ごとに認知症リスクが3％上昇した（ハザード比1.03、95％CI 1.02-1.05、I2＝100％）。窒素酸化物（NOx、同1.05、0.99-1.13、I2＝61％）、二酸化窒素（NO2、同1.03、1.00-1.07、I2＝94％）、オゾン（O3、同1.01、0.91-1.11、I2＝82％）の曝露量1μg/m3増加と認知症の関連についての有意性は明確ではなかったが、除外はできず、研究間の異質性は高かった。...