関節スコアFJS-12の欠損データ、多重代入法で処理可能
2022年12月2日
The Journal of Bone & Joint Surgery
初回人工股関節全置換術(THA)を施行したアジア人患者652例を対象に、患者立脚型評価Forgotten Joint Score-12(FJS-12)の欠損値の対応策を検討。393例がFJS-12の完全回答者、193例が無回答項目のある部分回答者だった。マッチさせた完全回答者と部分回答者のペアごとに、部分回答者の無回答項目を完全回答者の回答から削除し、65セットの代入モデルで予測平均値マッチングを実施した。 その結果、部分回答者は完全回答者に比べ、高齢で女性の割合が高く、活動度が低かった。高齢の回答者はベッドに関する項目、正座での座位能力が高い回答者は椅子座に関する項目の無回答率が高かった。代入したFJS-12値の優れた信頼性が示された(真のスコアとの一致度に関する級内相関係数0.985)。完全回答者のFJS-12値は、4-11個の無回答項目がある回答者より有意に高かった(51.6 vs. 32.8、P<0.001)。多重代入データの解析でのみ、高齢者のFJS-12値が高かった(P<0.001)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。