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PCL様多発性骨髄腫、循環形質細胞2%以上がバイオマーカー

2022年12月3日  Journal of Clinical Oncology

新たに移植不適応の多発性骨髄腫(MM)の診断を受けた患者395例を対象に、マルチパラメーターフローサイトメトリーで循環形質細胞(CTC)比率を評価。原発性の形質細胞白血病(PCL)はCTC比率上昇を特徴とする超高リスクの多発性骨髄腫(MM)であると仮説を立て、PCL様MM患者を特定するCTC比率のカットオフ値を検討した。移植適応MM患者185例でカットオフ値を評価し、移植不適応患者280例の独立コホートで検証した。 その結果、CTC比率2-20%の移植不適応MM患者は、CTC比率2%未満の患者に比べて、無増悪生存期間(3.1 vs. 15.6カ月、P<0.001)および総生存期間(14.6 vs. 33.6カ月、P=0.023)が有意に短かった。このカットオフ値2%は、移植適応MM患者への適用も可能なことが示され、独立コホートで妥当性が確認された。CTC比率2-20%のMM患者は、転帰が原発性PCLと同じく不良だった。CTC比率2-5%の患者は、CTC比率5-20%の患者と転帰がほぼ同じだった。...