1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 潜在性甲状腺機能亢進症で骨折リスク上昇

潜在性甲状腺機能亢進症で骨折リスク上昇

2022年12月4日  専門誌ピックアップ

抗甲状腺薬を使用しておらず骨折歴のない地域住民1万946例(女性54.3%、平均年齢57歳)を対象に、潜在性甲状腺機能障害による骨折リスクを前向きコホート研究で検討(Atherosclerosis Risk in Communities Study)。患者の2.6%に潜在性甲状腺機能亢進症、4.4%に潜在性甲状腺機能低下症が認められた。追跡期間中央値21年で3556件の骨折が発生した(1万人年当たり167.1)。 その結果、甲状腺機能正常群に対する調整後骨折ハザード比は、潜在性甲状腺機能亢進群が1.34(95%CI 1.09-1.65)、潜在性甲状腺機能低下群が0.90(0.77-1.05)だった。遊離サイロキシン値が正常な参加者で、甲状腺刺激ホルモン値が正常範囲より低いと骨折関連の入院リスクが増加し、甲状腺刺激ホルモン0.56mIU/L未満の参加者で骨折リスクが高かった。...