コロナ患者の虚血性脳卒中、血行再建の出血リスク高い

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に罹患した急性虚血性脳卒中患者の血行再建治療の安全性および転帰を後ろ向きコホート研究で検討。経静脈的血栓溶解療法（IVT）または血管内治療（EVT）を実施した対象患者1万5128例のうち853例（5.6％）がCOVID-19の診断を受けた。5848例（38.7％）がIVT単独、9280例（61.3％）がEVT（IVT実施の有無問わず）を受けた。 その結果、COVID-19患者は症候性脳内出血（SICH、調整オッズ比1.53、95％CI 1.16-2.01）、症候性くも膜下出血（SSAH、同1.80、1.20-2.69）、SICHおよびSSAHまたはそのいずれかの複合（同1.56、1.23-1.99）、24時間死亡（同2.47、1.58-3.86）および3カ月死亡（同1.88、1.52-2.33）の発生率が高かった。COVID-19患者は3カ月後の修正ランキン尺度スコアの分布で転帰不良だった（同1.42、1.26-1.60）。...