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若者の睡眠障害、ベンゾジアゼピン過量投与リスクが高い

2022年12月5日  専門誌ピックアップ

睡眠障害の若年患者(10-29歳)を対象に、ベンゾジアゼピン系薬と過量投与リスクの関連をコホート研究で検討。米国の請求データベース(MarketScan)を用いて、ベンゾジアゼピン(2万3084例)または対照薬(6万6706例)新規使用者(1年以上処方なしと定義)を組み入れ、他の薬剤(対照薬:トラゾドン、ヒドロキシジン、ゾルピデム、zaleplon、エスゾピクロン)と比較した。投薬開始6カ月以内の入院および救急科受診記録から過量投与を判断した。 その結果、6カ月後の投与継続率はベンゾジアゼピン群が9.7%(95%CI 9.3-10.1)、対照群が12.3%(同12.1-12.6)だった。過量投与粗発生率は、ベンゾジアゼピン群が0.9%、対照群が0.8%だった。調整後、ベンゾジアゼピン投与と過量投与リスクの上昇に関連が認められた(ハザード比および95%CI:ITT解析1.25、1.03-1.51、as-treated解析1.44、1.14-1.80)。この関連性は、オピオイドを処方されたばかりの患者の方が強かった(as-treated解析:同2.01、1.24-3.25 vs. 1.31...