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多発性硬化症、肥満あると進行リスク高い

2022年12月6日  専門誌ピックアップ

German National MSコホートの新たに多発性硬化症(MS)の診断を受けた患者1066例を対象に、肥満(BMI 30以上)とMSの重症度および進行度の関連を全国縦断的コホート研究で検討した。 その結果、MS発症時に肥満があるとベースライン、追跡2、4、6年後の障害度が高かった(P<0.001)。総合障害度尺度(EDSS)スコア3到達までの期間中央値は、肥満群が0.99年、非肥満群が1.46年だった。性別、年齢、喫煙の有無(ハザード比1.87、95%CI 1.3-2.6、log-rank検定でのP<0.001)および疾患修飾薬非使用で調整後、6年後のEDSSスコア3到達リスクは肥満群の方が非肥満群より有意に高かった。肥満に6年後の再発率、コントラスト増強MRIでの病変数およびT2病変負荷の増加との有意な関連は見られなかった。...