mNSCLCの1次治療、デュルバルマブ＋化学療法でPFS改善

EGFR/ALK野生型の転移性非小細胞肺がん（mNSCLC）患者1013例を対象に、1次治療に用いる遺伝子組換えヒトIgG2モノクローナル抗体tremelimumab＋デュルバルマブ＋プラチナ製剤化学療法の併用（T＋D＋CT）、デュルバルマブとプラチナ製剤化学療法の併用（D＋CT）の効果を第III相試験で検討（POSEIDON試験）。主要評価項目は、CT単独と比較したD＋CT群の無増悪生存（PFS）および総生存（OS）とした。 その結果、主要評価項目のPFSはD＋CT群の方がCT群より有意な改善が見られたが（中央値5.5カ月 vs. 4.8カ月、ハザード比0.74、95％CI 0.62-0.89、P＝0.0009）、OSの改善傾向は有意ではなかった（中央値13.3カ月 vs. 11.7カ月、24カ月後OS 29.6％ vs. 22.1％、ハザード比0.86、0.72-1.02、P＝0.0758）。グレード3-4の治療関連有害事象発生率はT＋D＋CT群51.8％、D＋CT群44.6％、CT群44.4％、治療関連有害事象による治療中止率は15.5％、14.1％、9.9％だった。...