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抗凝固療法の意思決定に新たな患者ツールが有益

2022年12月6日  専門誌ピックアップ

米国の非弁膜症性心房細動患者1001例を対象に、患者と医師の共同意思決定(SDM)を支援する新たなデジタルツールによる脳卒中予防のための経口抗凝固療法使用に関する意思決定の患者の葛藤軽減効果を無作為化臨床試験で検討(ENHANCE-AF試験)。主要評価項目は、1カ月後の16項目か成る決定に関する葛藤尺度(Decisional Conflict Scale:DCS)とした。 その結果、通常ケア群と比較すると、SDMツール群の1カ月時点のDCSスコアに臨床的意味のある減少が認められ、スコア中央値の群間差は7点だった(16.4 vs. 9.4点、マン・ホイットニーU統計量0.550、P=0.007)。副次評価項目の1カ月後の意思決定に関する後悔尺度(Decision Regret Scale:DRS)スコア中央値の群間差は5点となり、SDMツール群の方が意思決定に関する後悔が少なかった(P=0.078)。...