子宮頸がんの妊孕性温存治療、腫瘍径2cm超で再発リスク3倍

子宮頸がんの妊孕性温存治療（円錐切除術や単純子宮頸部切除術など）を実施した患者733例を対象に、再発リスクを後ろ向き多施設共同研究で検討（FERTISS研究）。FIGO進行期分類（FIGO 2018）IA1期でリンパ管浸潤がある患者またはIA2期以上の子宮頸がんで妊孕性温存手術（術式問わず）を受けた患者を適格とした。 その結果、追跡期間中央値の72カ月時点で7％が再発し、2.6％が疾患のために死亡した。再発の好発部位は子宮頸部（53％）と骨盤リンパ節（22％）だった。腫瘍径が2cmを超える患者の再発リスクは、治療の根治性に関係なく、腫瘍径2cm以下の患者の3倍だった（19.4％ vs. 5.7％、ハザード比2.982、95％CI 1.383-6.431、P＝0.005）。腫瘍径2cm以下の患者の再発リスクは根治的手術と非根治的手術で差は見られなかった（P＝0.957）。...