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フラボノール摂取で認知機能の低下が遅延

2022年12月7日  専門誌ピックアップ

食事からのフラボノールおよびその構成成分(ケンフェロール、クエルセチン、ミリセチン、イソラムネチン)の総摂取量と認知機能の変化の関連を検討。米シカゴの地域住民を平均6.9年間追跡した前向きコホートの参加者961例(60-100歳)を対象に、19種類の検査で各種認知機能を評価した。 フラボノールとその構成成分の総摂取量が高いと、全般的な認知機能および複数の認知領域の低下速度が遅かった。年齢、性別などで調整した連続モデルで、フラボノールの総摂取量に全般的な認知機能(β推定値=0.004、95%CI 0.001-0.006)、エピソード記憶(同0.004、0.002-0.006)、意味記憶(同0.003、0.001-0.007)、知覚速度(同0.003、0.001-0.004)および作業記憶(同0.003、0.001-0.005)の低下遅延との関連が見られた。成分別解析では、ケンフェロールとクエルセチンの摂取に全般的な認知機能の低下遅延との関連が示された(それぞれβ=0.01、95%CI 0.006-0.02とβ=0.004、95%CI 0.0005-0.007)。ミリセチンとイソラムネチン...