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小児の肺炎、抗菌薬の短期投与が長期投与に非劣性

2022年12月8日  JAMA Pediatrics

非重症の市中肺炎(CAP)小児患者に対する経口抗菌薬の短期投与が長期投与に対して非劣性を示すかを系統的レビューおよびメタ解析で検討。無作為化臨床試験9件(患者計1万1143例、生後2-59カ月98%、男児58%)をメタ解析の対象とした。主要評価項目は、肺炎持続やCAPの危険徴候の新規発現などで定義した治療失敗とした。 研究8件(患者計1万662例)を解析した結果、治療失敗率は短期投与群が12.8%、長期投与群が12.6%となり、高い質のエビデンスで短期投与の長期投与に対する非劣性が示された(リスク比1.01、95%CI 0.92-1.11、リスク差0.00、I2=0%)。抗菌薬の3日投与は5日投与に対して(同1.01、0.91-1.12、I2=0%)、5日投与は10日投与に対して(同0.87、0.50-1.53、I2=0%)治療失敗での非劣性を示した。抗菌薬の短期投与は胃腸炎の報告(同0.79、0.66-0.95)および介護者の欠勤(発生率比0.74、0.65-0.84)が少なかった。...