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急性胆嚢炎の回避手術、腹腔鏡下術が最善

2022年12月8日  専門誌ピックアップ

急性胆嚢炎のため2011-2021年に緊急胆嚢切除術を受けた患者479例を対象に、回避手術(胆嚢亜全摘、開腹移行、fundus-first法)の術中胆管損傷予防の効果を後ろ向きに検討した。また、周術期変数を回避手術群と胆嚢全摘群で比較した。 その結果、全摘群と比較して回避手術群の術前CTでは、胆嚢壁肥厚、肝床の造影および十二指腸浮腫により示される高度炎症が見られた。術後合併症発生率は回避手術群で有意に高かった。多変量解析では、TG18重症度判定 II以上、CRP値 7.7以上、十二指腸浮腫が回避手術の独立危険因子だった。回避手術により胆管損傷を完全に回避することができた。回避手術のうち、腹腔鏡下での回避手術が術中出血と術後胆汁漏の回避に最も効果が高かった。...