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MRI用いた前立腺がん健診、費用対効果高い

2022年12月8日  JAMA Oncology

スウェーデンで、55-69歳に対するMRIを用いた前立腺がんスクリーニングの費用対効果をマイクロシミュレーションモデルで評価。参加募集型前立腺がんスクリーニング試験(STHLM3-MRI試験)と最近のレビューから入力パラメーターを取得し、スクリーニング非実施と2種類のスクリーニング(標的生検と標準生検を組み合わせたMRIを用いるスクリーニングと標準生検のみのPSAスクリーニング)を比較した。 その結果、スクリーニング非実施との比較で、スクリーニング戦略で生涯の前立腺がん関連死亡率が6-9%低下した。MRIを用いるスクリーニングと生検の組み合わせによる増分費用効果比は5万3736米ドルとなり、スウェーデンでの1QALY(質調整生存年)獲得当たりのコストはわずかだった。標準生検のみのスクリーニングと比較して、MRIを用いるスクリーニングではいずれも生涯の生検数と過剰診断数が約50%少なく、従来のPSAスクリーニングより費用対効果が高くなる可能性が示唆された。...