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スタチンの筋症状にビタミンD補給は無効

2022年12月8日  専門誌ピックアップ

新たにスタチン療法を開始した男女を対象に、ビタミンD補充がスタチン関連筋肉症状(SAMS)の予防とスタチン中止の減少に有効かを無作為化プラセボ対照二重盲検臨床試験で検討。がんも心血管疾患もない50歳以上の男性と55歳以上の女性をビタミンD群(コレカルシフェロール2000IU /日)とプラセボ群に割り付け、スタチン療法を開始した参加者を無作為化後に調査した。主要評価項目は、数日間持続する筋肉の疼痛または不快感とした。 ビタミンD群の1033例、プラセボ群の1050例がスタチンを開始した(平均年齢66.8歳、49%女性)。4.8年の追跡期間で、ビタミンD群の31%とプラセボ群の31%にSAMSが報告され(調整オッズ比0.97、95%CI 0.80-1.18、P=0.78)、ビタミンD群の13%とプラセボ群の13%がスタチンを中止した(同1.04、0.80-1.35、P=0.78)。この結果は、投与前の25-ヒドロキシビタミンD濃度別に見ても同じだった(交互作用のP=0.83)。...