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上腕骨近位端骨折手術、10年でRSAが増加、HAとORIFは減少

2022年12月9日  専門誌ピックアップ

2010-19年に観血的整復固定術(ORIF)、半関節形成術(HA)またはリバース型人工肩関節置換術(RSA)で治療した上腕骨近位端骨折患者38万4158例を対象に、上腕骨近位端骨折に対する外科治療の10年間の傾向を調査。さらにORIFとRSAで、合併症発生率、再手術率、再入院率などを比較した。 その結果、経時的にRSAが有意に増加し、ORIFおよびHAは減少していた(P<0.0001)。ORIF患者またはHA患者に比べて、RSA患者は高齢および女性で、チャールソン併存疾患指数が高かった(いずれもP<0.0001)。ORIF患者は、RSA患者より合併症発生率(23.03% vs. 18.62%、P<0.0001)および再手術率(20.3% vs. 10.3%、P<0.0001)が高かった。RSA患者は、ORIF患者より術後90日以内の救急受診率(20.0% vs. 16.7%、P<0.001)および再入院率(12.9% vs. 7.3%、P<0.0001)が高かった。...