生体弁置換後の妊娠、左側弁機能不全に有害転帰多い
2022年12月9日
Journal of the American College of Cardiology
生体弁で心臓の人工弁置換術を受けたことのある妊娠女性125例を対象に、弁の構造的機能不全(SVD)が妊娠転帰に及ぼす影響を調査。27%にSVDが認められた(左側生体弁 44% vs. 右側生体弁21%、P=0.009)。心臓死または心停止、持続性不整脈、心不全、血栓塞栓症、脳卒中を母体の有害心事象とし、前向きにデータを収集した。ロジスティック回帰により、有害心事象の決定因子を検討した。 その結果、13%に有害心事象が発生し、SVD例の方が生体弁機能正常例より発生頻度が高かった(26% vs. 8%、P=0.005)。左側生体弁女性では、SVD女性の方が生体弁機能正常女性より有害心事象の発生率が高かった(47% vs. 5%、P=0.01)が、右側生体弁女性では差が見られなかった(11% vs. 8%、P=0.67)。左側SVD(P=0.007)、出産年齢35歳超(P=0.001)などが有害心事象の予測因子だった。...
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