直腸がん、衛星結節あると予後不良

2011-14年にSwedish ColoRectal Cancer Registryに登録された直腸がん手術を受けた患者3769例のデータを用いて、衛星結節（deposits）の有無と予後の関連を後ろ向きコホート研究で検討。404例（10.7％）に衛星結節が確認された。主要評価項目は局所再発または遠隔転移とした。 その結果、衛星結節のある患者では5年局所再発率および遠隔転移率が6.3％と38.9％だったのに対し、衛星結節のない患者では2.7％と14.3％だった。多変量回帰分析では、衛星結節があると局所再発（ハザード比1.86、95％CI 1.09-3.19、P＝0.024）および遠隔転移（同1.87、1.52-2.31、P≦0.001）のリスクが上昇した。5年総生存率は、衛星結節のある患者が68.8％、衛星結節のない患者が80.7％だった。...