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早期アルツハイマー病、lecanemabで症状悪化抑制

2022年12月9日  New England Journal of Medicine

50-90歳の早期アルツハイマー病患者1795例を対象に、lecanemabの有効性と安全性を18カ月間の多施設共同二重盲検第III相試験で検討(Clarity AD試験)。参加者をlecanemab群(10mg/kg体重、2週間に1回静脈内投与)とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、試験開始前から18カ月時点までの臨床認知症評価法(CDR-SB、0-18点で高スコアほど重症)スコアの変化量とした。 試験開始前のCDR-SBスコアの平均は両群ともに約3.2点だった。18カ月時点での調整最小二乗平均の変化量は、lecanemab群が1.21点、プラセボ群1.66点だった(差-0.45、95%CI -0.67--0.23、P<0.001)。698例を対象としたサブ試験では、lecanemabの方がプラセボよりも脳内アミロイド負荷の減少が大きかった(差-59.1センチロイド、95%CI -62.6--55.6)。lecanemab群では、26.4%に注入に起因する反応、12.6%に浮腫または浸出を伴うアミロイド関連画像異常が認められた。...